2014年03月18日

ジュゴン(Dugong dugon)哺乳綱海牛目…海獣

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#ジュゴン - Wikipedia
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ジュゴン


ジュゴン Dugong dugon

保全状況評価[a 1][a 2]

VULNERABLE
(IUCN Red ListVer.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書I

分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 哺乳綱 Mammalia
目 : カイギュウ目 Sirenia
科 : ジュゴン科 Dugongidae
属 : ジュゴン属 Dugong
種 : ジュゴン D. dugon

学名
Dugong dugon (Muller,1776)

和名
ジュゴン

英名
Dugong


ジュゴン(Dugong dugon)は、哺乳綱カイギュウ目(海牛目)ジュゴン科ジュゴン属に分類される哺乳類。

本種のみでジュゴン属を構成し、現生種では本種のみでジュゴン科を構成する。


分布[編集]

インド洋、西太平洋、紅海[1][2][3][4] 北限は日本(沖縄諸島)[1]、南限はオーストラリア(南緯30度周辺)[2]


形態[編集]

全長3メートル[3]。

体重450キログラム[3]。

体色は灰色で[4]、腹面は淡色[3]。

全身は短い剛毛でまばらに被われる[2][3][4]。

鼻面は円盤状で、下方に向かう[2][3]。

鼻腔は吻端前方に開口する[3]。

眼は小型で[4]、頭部背面付近に位置する[3]。

眼後部に耳孔が開口する[3]。

15-20センチメートルの牙状の切歯が2本あるが[2]、骨の中に埋没している[3]。

臼歯の数は6本[3]。

胸鰭はしゃもじ形[3]。

胸鰭に爪がない[1][2]。

尾鰭は三角形[1]。

尾鰭後縁には切れ込みが入る[2][3]。

出産直後の幼獣は6本の小臼歯があるが、生後1年以内に脱落し代わりに臼歯が萌出する[2][3]。

オスの成獣は上顎第2切歯が1-2センチメートル萌出する[1][2][3]。

乳頭は胸鰭基部の腹面に位置する[1][2]。

最高は908キロ・グラムとの記録が残されている。

前肢は短く顔には届かない。

繊維が多く、消化しにくい海草を食べるので、45メートルという長い腸を持っている。


生態[編集]

熱帯や亜熱帯にある浅海に生息する[3][4]。

季節的な回遊は行わないが、数百キロメートルを移動することもある[3]。

胸鰭を使って海底を徘徊し、速く泳ぐ際には尾鰭を使う[3]。

潜水時間は最長13分[1]。

人間による狩猟などがない地域では聴覚を頼りにダイバーやボートに興味を持って接近することもある[2][4]。

食性は植物食で、海草(アマモ、ウミジグサ、ウミヒルモ、リュウキュウスガモなど)を食べる[1][2][3][4]。

昼間に採食を行うが、人間がいる地域では夜間に採食を行う[3]。

1日あたり体重の10-16%の量の食物を摂取していると推定されている[1]。

摂取した食物は144-168時間(6-7日)、体内に留まった後に排泄される[5]。

飼育下での実験から食物の消化率は80%以上と推定され、植物食の陸棲哺乳類よりも高い[5]。

繁殖形態は胎生。

妊娠期間は1年[1]。

1回に1頭の幼獣を産む[3][4]。

出産間隔は3-7年[4]。

授乳期間は18か月[1][4]。

幼獣は母親の胸鰭後方について泳ぎながら乳を飲む[2]。

生後9-10年で性成熟する[1][4]。

寿命は約70年[1]。

単独で、または数頭の少群で暮らす。

つがいで行動することはなく、群で行動するのは授乳中の母子のみともいう。

遊泳速度は時速3キロ・メートルほど、潜水の深度は深くて12メートルほど。

音には敏感で、船のエンジン音を聞くと一目散に逃げるという。

ウミガメとは食性が似ていることから、一緒に遊泳したり、時にはジュゴンがウミガメと遊んでいるかのような光景が見られることがある。

極端な偏食であるため、餌場であるアマモの藻場(もば)がなくなれば、その地域では絶滅する。

海草のほか、ゴカイ、カニ、ホヤなどを補助栄養とすることがある。

鳥羽水族館のジュゴンを例にとると、1日に体重の約8-10パーセントの海草を食べる。

くちびるや頬は大きく発達し、大量の海草を食べるのに適する。

また植物のセルロース(細胞壁)を消化するため発達した盲腸をもつ。

前肢を海底につきながら、顎の周りにある髭のような毛で、食べられる海草を選り分け、口で海草を根元から掘り起こし、食べながら前進する。

その後には、一定の幅で「フィーディング・トレンチ(トレイル)」と呼ばれる不定形に蛇行した浅い溝状の「はみ跡」が残される。

食後に腹部を上にして、伸びをするような格好を行うが、これは食べた海草を胃などの消化器官に送り込んでいる。

フィーディング・トレンチ(トレイル)の長さは、海草の種類や植生の密度などによって一定していないが、フィリピンの場合は3-10メートルのものが多く、紅海でジュゴンを撮影したカメラマンによると、1-3メートルであるという。

おそらく、個体ごとの1回の潜水時間に関係するものと思われる。

仔は1メートルほどの大きさで生まれ、1週間ほど経つと自分で海草を食べるようになるが、それでも1年半ほどは母親の乳を飲む。

個体の増加率は低く、5パーセント以下と言われる。

種を維持するためには、捕獲できるのは全個体数の2パーセント以下とされる。


人間との関係[編集]

有史以前から狩猟の対象とされた[3]。

薬用や媚薬になると信じられている[4]。

食用や油用、皮革用、牙の狩猟、海洋汚染、漁業やサメ避け用の網による混獲などにより生息数は減少している[1][2][3][4]。

オーストラリアではトレス海峡諸島の先住民には狩猟が許可されているが、他地域も含めて密猟されることもある[3]。

絶滅危惧IA類(CR)(環境省レッドリスト)[a 3]

国家一級重点保護野生動物

かつてはアフリカ東海岸から東シナ海、オーストラリア付近まで広く分布していたが、2007年現在はこのうちの限られた海域にしか分布していないといわれる。

オーストラリアには8万頭、他の36か国の沿岸域に2万頭、計10万頭と推定されている。

オーストラリアでは先住民族による狩猟が認められており毎年1,000頭近くが狩られるとされ、それ以外の国でも十分な保護を受けているとはいえず、17か国では減少しつつあると見られる。

日本哺乳類学会のレッドリストでは、南西諸島のジュゴンを絶滅危惧種に指定しており[6]、水産庁のレッドデータブックでも「絶滅危惧種」となっている。

沖縄の場合、漁網にひっかかる混獲と藻場の減少、さらに米軍基地の建設がジュゴンを危機に追い込む大きな要因となっていると見られている。

2000年10月10日には国際自然保護連合(IUCN)総会で、「沖縄のジュゴンとノグチゲラとヤンバルクイナの保護」の決議が採択された[7]。

近年では、たびたび沖縄本島の大浦湾や古宇利島周辺で目撃され、環境省等の推測では南西諸島に残る最後の3頭の生息域と考えられている[8]。

なお、非公式がほとんどだがこれら以外の島々での目撃例も存在し、かつての通常生息域の北限である奄美大島の笠利湾や久高島等の沖縄本島周辺海域、久米島、八重山諸島では石垣島、西表島西側で数例、新城島[9]等で確認がある。

2002年10月4日には熊本県牛深市沖天草灘で定置網にかかったジュゴンが発見された[10]。


飼育[編集]

日本で唯一飼育されているジュゴンの「セレナ」

神経質で飼育は非常に難しいとされており、世界の4か所の施設で5頭だけが飼育されている。

1頭は鳥羽水族館、1頭はシンガポールのアンダーウォーターワールド、1頭はインドネシアのジャカルタにあるシーワールドで飼育されている。

残る2頭はオーストラリアのゴールドコーストにあるシーワールドで飼育されていたが、2008年12月にシドニー水族館に移された。

鳥羽水族館ではかつて2頭が飼育されていたが、オスの「じゅんいち」が2011年2月10日午前8時25分に死亡した。

じゅんいちは鳥羽水族館で約31年間にわたって飼育され、世界最長飼育記録を更新していたが、それも11,475日目で途絶えた[11][12]。

これにより日本国内での飼育は同水族館のメス「セレナ」1頭だけとなった。


名称[編集]

属名、英名はマレー語duyung がフィリピンで使われているタガログ語経由で入ったもので、「海の貴婦人」(lady of the sea)の意味だという[13]。

「儒艮」は当て字。

日本では、生息地域である奄美群島から琉球諸島にかけての方言で、「ザン」「ザンヌイユー(ザンの魚)」などと呼ばれる[14][15][16]。

なお、後半を大和言葉化した「ざんのいを」の語形もあって、「犀魚」の字をあてることもあるとされる[15]。


伝承とイメージ[編集]

「ザン」も参照

人魚の伝説のモデルとなったのは、このジュゴンであるとも言われる。

西洋人ではじめてジュゴンを見たのは16世紀にインド洋を航海したポルトガルの探検家兼海賊であり、1560年に、7頭のジュゴンがヨーロッパへ持ち込まれたという。

人魚と混同されたことから、(実際に高級牛肉のように霜降りで美味しいのも手伝って)ジュゴンの肉や歯にはさまざまな薬効があるとされ、乱獲されることになった。

琉球でも、ジュゴンの肉が長寿の薬として珍重されていたという。

人魚になぞらえられるのは、一つには、ひれ状の前肢で子を抱いて、立った形で海上に浮くからだともいう[15]。

また、ジュゴンにはヒトと同じく2つの乳頭が、胸びれの付け根にある。


参考資料[編集]

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^a b c d e f g h i j k l m n 内田詮三「ジュゴン」『沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)-動物編-』、沖縄県文化環境部自然保護課編 、2005年、27-29頁。

^a b c d e f g h i j k l m n 大隅清治監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科2 海生哺乳類』、平凡社、1986年、142、144、146、148-149頁。

^a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社、2001年、21、170頁。

^a b c d e f g h i j k l m 『絶滅危惧動物百科6 サイ(スマトラサイ)―セジマミソサザイ』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店、2008年、60-61頁。

^a b 明田佳奈、浅野四郎、若井嘉人、河村章人 『アマモを摂取したジュゴンの消化率』「哺乳類科学」Vol.42 No.1、日本哺乳類学会、2001年、23-34頁。

^ [リンク切れ]日本哺乳類学会 日本産哺乳類のレッドリスト

^ [リンク切れ]IUCN日本委員会 沖縄のジュゴン保護に世界からメッセージ(2001年12月)

^ {{|date=2013年9月}}琉球朝日放送 報道部 独自 古宇利島沖にジュゴンの姿(2009年5月)

^ {{|date=2011年}}荒井修亮ジュゴン Dugong dugong -沖縄におけるジュゴンの生態に関する文献等調査-(PDF)京都大学大学院情報学研究科、2013年12月20日閲覧

^ http://www.env.go.jp/nature/yasei/jugon/h14/photo03.html

^ [リンク切れ]“訃報 ジュゴン死亡のお知らせ”.鳥羽水族館最新情報. 鳥羽水族館 (2011年2月10日).2010年2月11日閲覧。

^ “鳥羽水族館 長期飼育世界記録 ジュゴン死ぬ”.伊勢新聞. (2011年2月11日).オリジナルの2011年2月11日時点によるアーカイブ。 2011年2月11日閲覧。

^ What's in a Name : Manatees and Dugongs(Smithsonian National Zoological Park)

^ ジュゴンとは(北限のジュゴンを見守る会)

^a b c ザンヌっユー(奄美方言音声データベース)

^ アカングヮーイユ(首里・那覇方言音声データベース)


関連項目[編集]

外部リンク[編集]

^ CITES homepage
Appendices I, II and III

^ The IUCN Red List of Threatened Species
Marsh, H. 2008.Dugong dugon. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.2.

^ 環境省
哺乳類のレッドリスト


WWFジャパン ジュゴンのページ

ジュゴン保護キャンペーンセンター

ジュゴンキャンペーン大阪

『すべてのPCにジュゴンを!』プロジェクト
パンフレット ジュゴンのはなし

ジュゴン保護基金委員会

北限のジュゴンを見守る会

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人魚…ジュゴン、海獣遺伝子"S" Nisga エスのヤンミイ

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人魚


ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスによる人魚(マーメイド)の絵画(1905年)

The Land Baby,ジョン・コリア作(1899)


人魚(にんぎょ)は、水中に生息すると考えられた伝説上の生き物である。


呼び名[編集]

英語ではマーフォーク(merfolk) と言い、特に若い女性の人魚はマーメイド(mermaid) または男性の場合はマーマン(merman) と呼ばれる。

マー (mer-) は、単語ではmereとなり、いずれもラテン語の mare(海)に由来する。

女性はゼーワイフ、男性はゼーメンシュともいう。


図像[編集]

ヨーロッパで伝えられるものと、中国・日本の伝承とでは、水域に棲み人と魚の特徴を併せ持つという以外は、形状や性質が大きく異なる。

ヨーロッパの人魚は、上半身がヒトで下半身が魚類のことが多い。

裸のことが多く、服を着ている人魚は稀である。

伝説や物語に登場する人魚の多くは、マーメイド(若い女性の人魚)である。

今日よく知られている人魚すなわちマーメイドの外観イメージは、16 17世紀頃のイングランド民話を起源とするものであり、それより古いケルトの伝承では、人間と人魚の間に肉体的な外見上の違いはなかったとされている。

尾びれが1つと思われがちだが、古い絵などには2つの尾びれを持った物が多く描かれている(ヨーロッパの古い紋章の中にも、2股に分かれた尾部を持つ人魚をかたどるものがあり、そのような紋章は、今でもスターバックス・コーヒーやマドンナ社(出版社)の商標の中に、現代風にリファインされた類型を見ることができる)。

一方、東洋の人魚のイメージは、ヨーロッパの人魚のイメージを蛇女房、龍女房伝説と重ね合わせたもので、不知火や仙崎のお静伝説(不死の肉により八百年生きる少女の話)をも取り込み、八百比丘尼伝説が生まれることとなった。

『山海経』では「人魚」とは河に住む生き物で、 (通説によればオオサンショウウオ)に似るとされる。

サルと魚の死骸を用いてこの人魚のミイラを偽作した物が残っており、ヨーロッパへの輸出品ともなった。

近年[いつ?]の創作では、従来の人魚の特質に加え、自分の意思で可逆的にヒトに変身できるタイプの人魚も登場するようになってきた。


伝承の由来[編集]

今日では海棲哺乳動物のジュゴンの見間違いに端を発したという話が広く流布しているが、学術的根拠があるわけではない。

むしろ象徴性とアレゴリーに積極的根拠があるものと考えられている。


シンボリズム[編集]

不吉な象徴とされることが多く、たいていの文学作品では、人魚は最後まで幸せなままでいることはない。


西洋の人魚伝説[編集]

ローレライ[編集]

ライン川にまつわる伝説。

ライン川を渡る舟に歌いかける美しい人魚たちの話。

彼女たちの歌声を聞いたものは、その美声に聞き惚れて、舟の舵を取り損ねて、川底に沈んでしまう。

詳しくはローレライの項を参照。


メロウ[編集]

メロウ(merrow) は、アイルランドに伝わる人魚である。

姿はマーメイドに似ており、女は美しいが、男は醜いという。

この人魚が出現すると嵐が起こるとされ、船乗り達には恐れられていた。

また、女のメロウが人間の男と結婚し、子供を産むこともあるという。

その場合、子供の足には鱗があり、手の指には小さな水掻きがあるとされる。


セイレーン[編集]

航海者を美しい歌声で惹きつけ難破させるという海の魔物で、人魚としても描かれる。

もとはギリシア神話に登場する伝説の生物。

セイレーンの項参照。


ハルフゥ[編集]

ハルフゥ(Havfrue) は、ノルウェーに伝わる人魚で、漁師の間では人魚を見たら嵐や不漁の前兆とされ、人魚を見たら仲間に話さずに火打石で火花を立てることで回避することができるとされる。

また、人魚には予知能力があるとされ、子供の人魚(Marmaeller)を捕まえた漁師は予言を聞くことができる。

男の人魚はHavmandと呼ばれ、人間に対しては好意的である。


アジアの人魚伝説[編集]

海人[編集]

この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています(詳細)。

古代中国でヒトの祖先とされた、一種の海棲人類のこと。

『淮南子』巻四では、各種の動物について、古代中国独特の「進化論」が説かれている。

ヒトの進化の道筋については、

(ハツ)は海人を生じ、海人は若菌(じゃくきん)を生じ、若菌は聖人を生じ、聖人は庶人を生ず。およそ なる者は庶人より生ず

とある( は、「穴かんむり」の下に「祓」の右半分を書く)。

この一文は難解だが、ヒトの祖先は (細毛におおわれたサル)であり、以後、 →海人(海棲人類)→若菌(意味未詳)→聖人(完成された古代の人間)→庶人(普通の人間)→「およそ なる者」(未来の退化した人類)と、進化と退化を重ねてきた、と解釈する主張もある。


浪奸[編集]

韓国・朝鮮に伝わる人魚伝説では、あるとき李鏡殊(イ・ジンスウ、 )という漁夫が、海上で美女に誘われ、龍宮へ行って1日を遊び、帰るときに、食すると不老長寿になるという高麗人参に似た土産(これを人参ではなく人魚と称する)をもらった。

訝った李鏡殊はそのままにしておいたが、娘の浪奸がそれを食べてしまう。

彼女は類い稀な変わらぬ美貌を得たが、数百年もの長寿を持て余し300歳を越えて山を彷徨い行方不明になったという。


海人魚[編集]

中国の人魚。

『洽聞記』という書物によれば東海(東シナ海)に生息し、体長は大きい個体では5〜6尺(約1.5〜1.8メートル)。

容姿は大変美しく、髪は馬の尾のようで、鱗には細い毛がある。

中国の人魚伝承では交婚が認められていないことが多いが、海人魚は交婚は自由であり、臨海で多くの鰥寡を捕らえて池や沼で養うという。


日本の人魚[編集]


鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より「人魚」


日本でも人魚の存在が早くから知られている。

最古の記録は619年とされており、摂津国(現・大阪府)で漁師の網に人魚が捕えられたという記述が『日本書紀』にある。

また聖徳太子が近江国(現・滋賀県)で人魚に会い、生前の悪行で人魚に姿を変えられたと聞いて手厚く供養したという話もある(観音正寺)。

鎌倉時代の『古今著聞集』などでは、日本の人魚はヒト状の顔を持つ魚とされていたが、江戸時代後期にはヨーロッパ同様、ヒトの上半身と魚の下半身を持つ姿と伝えられるようになる。

日本各地に伝わる人魚伝説は恐ろしいものとされることが多い。

江戸時代の越中国(現・富山県)では、角を持った全長11メートルの人魚を人々が450丁もの銃で撃退としたといわれる。

若狭国(現・福井県南部)でも漁師が岩の上に寝ていた人魚を殺した後、その村では海鳴りや大地震が頻発し、人魚の祟りと恐れられたという。

このように人魚が恐れられたのは、中国の『山海経』に登場する、赤子のような声と脚を持つ人魚の影響を受けたためといわれる。

一方では吉兆との説もあり、寿命長久や火難避けとしても崇められたこともある。

高野山の麓の西光寺(和歌山県橋本市)には全長約50センチメートルの人魚のミイラがあり、不老長寿や無病息災を願う人々の信仰の対象となっていたといわれ、現在でも橋本市の有形民俗文化財に指定されている。

博多津に人魚が出現した際に国家長久の瑞兆と占われ、人魚を龍宮寺(福岡県福岡市博多区)に埋葬された。


八百比丘尼[編集]

八百比丘尼入定の地。

福井県小浜市の空印寺にて。(2006年11月)

八百比丘尼(やおびくに、はっぴゃくびくに)は、日本のほとんど全国に分布している伝説。

地方により細かな部分は異なるが大筋では以下の通り。

若狭国のとある漁村の庄屋の家で、浜で拾ったという人魚の肉が振舞われた。

村人たちは人魚の肉を食べれば永遠の命と若さが手に入ることは知っていたが、やはり不気味なためこっそり話し合い、食べた振りをして懐に入れ、帰り道に捨ててしまった。

だが一人だけ話を聞いていなかった者がおり、それが八百比丘尼の父だった。

父がこっそり隠して置いた人魚の肉を、娘が盗み食いしてしまう。

娘はそのまま、十代の美しさを保ったまま何百年も生きた。

だが、結婚しても必ず夫に先立たれてしまい、父も年老いて死んでしまった。

終いには村の人々に疎まれて尼となり、国中を周って貧しい人々を助けたが、最後には世を儚んで岩窟に消えた。

八百比丘尼の伝承は日本各地にあるが、中でも岐阜県下呂市馬瀬中切に伝承される八百比丘尼物語は「浦島太郎」と「八百比丘尼」が混ざった話として存在し、全国的に稀である。

京都府綾部市と福井県大飯郡おおい町の県境には、この八百比丘尼がこの峠を越えて福井県小浜市に至ったという伝承のある尼来峠という峠がある。

『康富記』には、15世紀中頃に白比丘尼という200余歳の白髪の尼(13世紀生まれの尼)が若狭国から上洛し、見世物として料金を取った記述があるが、『臥雲日件録』では白比丘尼は八百老尼と同じであると解されている。

ただし、この老尼は八百比丘尼伝説を利用した芸能者だったと考えられている。

当時から八百尼丘尼の伝説は尼によって布教活動に利用されており、こうした伝説を利用する女性も少なくなかった一例である。


絵本小夜時雨[編集]

『絵本小夜時雨』二之目録

「浪華東堀に異魚を釣」


江戸時代の古書『絵本小夜時雨』の二之目録「浪華東堀に異魚を釣」に記述がある。

寛政12年(1800年)、大阪西堀平野町の浜で釣り上げられたとされる体長約3尺(約90センチメートル)の怪魚。

同書では人魚の一種とされるが、多くの伝承上の人魚と異なり人間状の上半身はなく、人に似た顔を持つ魚であり、ボラに似た鱗を持ち、人間の幼児のような声をあげたという。

水木しげるの著書には「髪魚(はつぎょ)」として載っている。


アイヌソッキ[編集]

アイヌ民話で北海道の内浦湾に住むと伝えられる人魚。

『八百比丘尼』の伝説と同様、この人魚の肉を食べると長寿を保つことができるという。


人魚供養札[編集]

秋田県井川町洲崎(すざき)遺跡(13 16世紀、鎌倉室町期)出土の墨書板絵の一つに「人魚供養札」がある。

これは民話ではなく、出土遺物であるが、僧侶と人魚が描かれた中世における物的資料である。

井戸跡から見つかり、長さ80.6センチ。

魚の体に両腕と両足が描かれ(尾びれはある)、人の顔だが髪はなく、鱗で覆われている。

板絵を観る限り、僧侶より小さい体であるが、犬くらいはある。人魚出現に対し、除災の供養の様子を描いたものと見られる。

前述の『古今著聞集』の記述とは形体が違い、四足動物のような外見(両生類とも半魚人ともいえぬ姿)をしている。

西洋的分類としては、魚人に近い面がある。


日本のその他の人魚[編集]

これらの他にも、江戸時代に肥後国(現熊本県)で疫病の流行を予言したアマビエ、石垣島で明和の大津波を予言したザンなどの伝承がある。


パプアニューギニアの人魚[編集]

パプアニューギニアのニューアイルランド島東海岸に住むナケラ族には、リーという半人半魚の生き物の伝説がある。

また、イコン村[どこ?]に住むススルンガ族の伝説にもイルカイと呼ばれる半人半魚の生き物の伝説が伝えられている。


人魚姫の像[編集]

詳細は「人魚姫の像」を参照 ハンス・クリスチャン・アンデルセン作の物語である『人魚姫』を記念して作られた人魚姫の像(デンマーク王国コペンハーゲン)は、人魚姫の物語を演じたバレエに感銘を受けた、カールスバーグ醸造所創立者の息子カール・ヤコブセンの要請で、彫刻家エドヴァルド・エリクセンにより1913年に制作された。

そのバレエの主役を演じ当時デンマーク王立劇場のプリマ・ドンナであるエレン・プリースがモデルだったが、彼女が裸体モデルを拒否したため頭部のみのモデルとなり、エドヴァルドの妻で、E・H・エリック、岡田眞澄兄弟の伯母にあたるエリーネ・エリクセンが、首から下のモデルとなっている。

アンデルセンの原作では、腰から下は魚だったはずだが、この人魚像は足首の辺りまで人間で、それ以下が魚のひれになっている。

これは肢体のモデルとなったエリーネの脚があまりにも美しく、鱗で覆うのがしのびなかったためだという。

このレプリカが、日本では大阪港、岡山の倉敷チボリ公園、愛知県安城市のデンパークにある。

いずれも本物よりひと回り小さい。

デンマーク国内でこの像を複製する場合は本物の形状を改変してはならないことになっており、例えばデンマーク発祥のレゴブロックで制作したものは公に展示できない。


出典[編集]

[ヘルプ]
^ ボブ・カラン-著/萩野弘巳-訳 「ケルトの精霊物語」青土社、2000年、141 142頁。

^ 大林太良「東西人魚覚え書」(『神話の話』講談社学術文庫、1979年、67 73頁。

^ 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年、304頁。

^ 加藤徹『怪力乱神』中央公論新社、2007年、141頁 142頁。

^ 『韓国の民話と伝説(高句麗・ 百済編)』

^ 水木しげる 『妖鬼化 5 東北・九州編』 Softgarage、2004年、85頁。ISBN 978-4-86133-027-8。

^ 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、255頁。ISBN 978-4-620-31428-0。

^a b c d 志村有弘監修 『図説 地図とあらすじで読む 日本の妖怪伝説』 青春出版社、2008年、24-25頁。ISBN 978-4-413-00965-2。

^ 八百比丘尼(やおびくに・はっぴゃくびくに) 福井県の民話福娘童話集、2009年2月8日

^ 『岐阜県益田郡誌』

^a b 「絵本小夜時雨」『百鬼繚乱 - 江戸怪談・妖怪絵本集成』 近藤瑞木編、国書刊行会、2002年、108-109頁。ISBN 978-4-336-04447-1。

^ 水木しげる 『図説 日本妖怪大全』 講談社〈講談社+α文庫〉、1994年、361頁。ISBN 978-4-06-256049-8。

^ 『妖怪事典』、2頁。

^ 『緯度0大作戦』海外版DVD岡田眞澄のオーディオ・コメンタリ


関連項目[編集]

ウィキメディア・コモンズには、人魚に関連するカテゴリがあります。
伝説の生物一覧

半魚人(魚人)

水妖

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人魚
不老不死
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Radio Frequency…ラジオ波、レーザー治療…兵器

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#ккк #Radio Frequency #ラジオ波 #マイクロ波 #電磁波 #無線 #レーザーメス

http://www.e-faces.jp/rf_what.ht
http://p214.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/03188QUfukjf4nxu/M?_jig_=http%3A%2F%2Fwww.e-faces.jp%2Frf_what.htm&_jig_keyword_=%D7%BC%DE%B5%94g&guid=on&_jig_xargs_=SKeywords%3Djmobv%2520%25D7%25BC%25DE%25B5%2594g



「#RF(#ラジオ波)」って何?


#Radio Frequencyはラジオ波と日本語で訳されている電磁波の一種です。

電気工学における定義では、無線通信用に利用される電波(10kHz〜100GHz)の事を言います。

電波はその周波数から長波・中波・短波・超短波・極超短波・ミリ波に分ける事が出来、テレビ放送の電波は超短波(30〜300MHz)を利用し、携帯電話には極超短波(300MHz以上)が利用されています。

また、極超短波はMicro Wave(マイクロ波)の領域があり、電子レンジ等に利用されています。

医学分野で利用されているラジオ波は300kHz〜6MHzの高周波です。

一時期騒がれた人体への影響のある携帯電話等の電磁波よりも波長が長く、周波数が低いのが特徴です。


RF(ラジオ波)の特長

RF(ラジオ波)は電極間の最短距離を流れようとする特長があります。

電極間を放射線状に流れますが、放射線の幅は電極間の二分の一になると言われています。

RFを生体組織に流した場合にはRFの特長と生体組織の電気抵抗によって、エネルギーの流れやすい部分が決まり、そこで発熱するのがRFを利用した美容医療分野の治療機の特長です。

RFを使った治療機には大きく分けてモノポーラ方式とバイポーラ方式の2つがあります。

モノポーラ方式は治療チップから高周波を体内に導入し、別の部位に設置した対極板をアースとして使い高周波を流すタイプです。

モノポーラ方式は電極を大きくするかRFエネルギーを強くする事で皮膚深部に発熱させることができるのが特長です。

バイポーラ方式は2つの電極から高周波を皮膚に流すタイプです。

バイポーラ方式は電極の間隔によって皮膚の深達度が変わりますが、電極が皮膚に密着し易いため、火傷等の危険性がありません。


なぜ発熱するのか?

解り易く言ってしまうと電子レンジの理屈と同じです。

RF(ラジオ波)は他の電磁波と同じ様に、周波数という波を持っています。

この波の振動が体内に含まれる分子を振動させ、分子同士が擦れる事によって摩擦熱を発生させます。

周波数が高い程、分子を振動させる力も強く、電波の流れる量が多い程、熱の発生も多くなります。

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http://omori.jrc.or.jp/departmen
http://p229.pctrans.mobile.yahoo-net.jp/fweb/0318U50sTL8xWrFt/31?_jig_=http%3A%2F%2Fomori.jrc.or.jp%2Fdepartments%2Ftabid%2F79%2FDefault.aspx&_jig_keyword_=%D7%BC%DE%B5%94g&guid=on&_jig_xargs_=SKeywords%3Djmobv%2520%25D7%25BC%25DE%25B5%2594g


肝癌に対するラジオ波治療について


名称

正式にはラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation ; RFA)といい、皮膚を通して針を刺して行うのを経皮的ラジオ波焼灼療法といます。

通常ラジオ波と言えばこれを指します。

あと全身麻酔下に腹腔鏡を腹腔内に挿入して施行する方法もあり、これは腹腔鏡的ラジオ波焼灼療法と言います。

当院では全例経皮的に施行しています。

経皮的に行う利点としては全身麻酔が不要で術後の負担も軽いこと、術前の処置が不要なことなどがあります。


対象

肝臓にできた悪性腫瘍の治療法で、原発性肝癌(肝細胞癌)、転移性肝癌のいずれにも効果があります。

肝細胞癌は、肝機能が低下した慢性肝疾患に発生することが多く、また早期に治療した場合でも再発が大変多いことより、肝臓になるべく負担を与えない治療法が必要で、手術よりもこのような内科的な治療が効果的な場合が多く、一般的には大きさ3cm個数3個までなら、ラジオ波治療で十分に治療できると考えられています。

当院ではさらにより大きな腫瘍まで治療を試みており、場合によっては同時にエタノール注入を併用したりすることによって壊死範囲を拡大させる方法も行っています。

またラジオ波治療のみでは全ての腫瘍が治療不可能な場合でも腫瘍を縮小させることにより他の治療法の効果が期待できる場合は積極的に施行しています。

また転移性肝癌にも積極的に施行しており、小さいものであれば手術に変わりうるものと考え積極的に施行しております。

またやや大きいものでラジオ波治療単独では治療し切れないものでも、まずラジオ波治療で腫瘍の大半を壊死させた後抗癌剤を投与したり、逆に抗癌剤投与を先行させ腫瘍の大きさを小さくしたり、個数を減らした後にラジオ波治療で残りを壊死させたりという、抗癌剤の動注療法や全身投与との併用で、長期生存を目標として施行しております。

肝癌については、手術とラジオ波治療の優劣についてはまだまだ議論があるところですが、当科では手術の可能な患者さんについても両治療法の長所短所や当科の成績を含めて説明し、ラジオ波治療をご希望される方には手術でなくラジオ波治療を積極的に行っております。

腫瘍の存在部位によっては針を刺すことが困難でラジオ波治療ができないと言われることもありますが、施設間の差が大きいのが現状であり、当院では様々な工夫により、ラジオ波治療が必要な腫瘍の大部分に施行可能でした。

ラジオ波が困難な病変にも、以前から用いられているエタノール注入術(PEIT)を併用して治療しています。

他院でラジオ波が難しいといわれた方も、当院であれば可能な場合もあるかと思いますので受診してみていただければと思います。


方法

事前に痛み止めを点滴してから、腫瘍を超音波検査にて確認し、その画面をみながら、皮膚の局所麻酔をしたあと、太さ1mmぐらいの金属製の針を腫瘍に刺します。

この時肝臓内の血管などが針の通り道にならないように注意します。

針が刺さったら、その先端からラジオ波という熱が発生して、腫瘍を焼きます。

1回に径3cmの球として焼けるので、その範囲の腫瘍は壊死します。

腫瘍が2cm以下であれば1回で腫瘍全体を壊死させることが可能ですが針が微妙にずれたりするので小さい腫瘍でも複数回の治療が必要な事があります。

大きいものは複数回に分けて施行します。

焼灼時間は1回12分で、このとき痛みがある程度生じますが痛み止めの追加で対応可能で、途中で中止したことはありません。

以前は一日に1回のみの施行にしていましたが、最近は術中の症状が強くない場合は一日に数回焼灼して入院期間の短縮に努めています。

病変の大きさおよび個数によって治療回数は変わりますが目安として15mm以内でかつ治療しやすい場所であれば一日に3個ぐらいまでは治療可能です。

また週1回の治療を原則としていましたが、今は状態が許せば週2回行っています。

いずれにしろ治療回数は個人差が大きく、また事前に予測は困難ですので、その都度担当医に確認してください。

術後は痛み、吐き気、熱が出ることがありますが、殆どの方は2時間ぐらいの安静のみで、その日の夕食から摂取可能です。

エタノール注入を併用した場合は少し発熱の頻度が高いようです。


成績

当院では平成12年12月に導入以来、平成12年12月以降平成24年12月までに、448人(のべ943例)の患者さんに存在した1548病変に対して2,506回のRFAを行いました。

治療成績(集計の関係で平成23年末までの成績をお示しします)は以下の通りですが。

他の施設に比べても遜色ないと考えられます。

以下肝細胞癌と転移性肝癌に分けて説明いたします。 a)肝細胞癌に対するRFA

肝細胞癌の場合は、ラジオ波治療で壊死可能な大きさ、個数と判断した場合は場所等にかかわらずラジオ波治療を行っております。

腫瘍の存在部位等によって最初から断念するということは基本的にありません。

もちろんどうしても危険があると判断した場合はこの限りではありませんが。

なおかつラジオ波治療で完全に腫瘍を退治する目的で施行した786病変(径18.4±10.0mm,最大71mm)のうち純粋に場所の理由で他治療を選択したものは、この期間中2病変のみでPEITでこれらは治療しています。

また部位的に困難と判断し経過観察となったものが1病変でした。

局所再発は下表のとおりで、とくに本来の適応である3cm以下では12%でした。

最大径 例数 再発
20mm以下 560 61(11%)
21mm以上30mm以下 154 28(18%)
31mm以上 72 28(39%)

一方、当科で平成11年から診療した肝細胞癌は359例ですが、そのうち当院で初回から治療を行った症例は292例で初回治療にRFAを施行したものは234例でした。

その生存率は3年生存率82%、5年生存率67%でした。

この成績は最近の学会発表(過去4年間の消化器関連学会での報告の平均は約62%)で報告された専門施設の成績と同等でした。

さらにその中で一般的にPEITやRFAの適応と言われている3cm3個までの例は206例ありました。

このうち初回治療にPEITが行われたのが21例(ほとんどがRFA導入以前のもの)でRFAが183例でした。

初回RFAで治療した3cm3個以内のものの3年生存率86%、5年生存率73%でこの範囲を超えたものより良好でした(グラフ参照)。 b)転移性肝癌に対するRFA

転移性肝癌は手術が可能なら手術、だめなら抗癌剤という方法が一般的ですが、手術可能であっても年齢や合併症、または患者さんの希望などにより手術が困難な場合も多くあります。

その場合、RFAは手術に代わりうるものとして積極的に施行しております。

また根治は困難でも、先にRFAで腫瘍の容積を減少させながら抗癌剤を動脈投与あるいは全身に点滴で投与する方法で腫瘍のコントロールを目指したりあるいは抗癌剤を先行することにより腫瘍が減少した場合にRFAで残りを壊死させたりという方法を行っております。

すなわち転移性肝癌の場合はRFAを他の治療と併用することにより予後の延長に寄与させる目的で様々な場合に積極的に活用しております。

様々な治療の組み合わせが主体のため純粋にRFAだけの治療成績を論ずることは難しいのですが、5cm3個以内かつ他臓器に病変を認めなかったのは31例であった。

そのうち施行後すぐ転院した5例を除く26例の治療成績では平均観察期間2年で現在癌を認めずに生存中の方が13例(最長77ヶ月)で、1年生存率100%3年生存率53%でした。

私たちは転移性肝癌に対してRFAは、他の治療法と併用できる重要な手段と位置づけ今後も積極的に施行していく予定です。

また転移性肝癌の場合は肝細胞癌以上に手術の有効性が確立されており手術可能な病変であればRFAよりも手術というのが一般的です。

よって当科も患者さんに手術可能な場合は手術のお話もさせて頂いています。

しかし原発巣の手術に加えてさらに肝の手術を行うというのは患者さんにとっては大きな負担であり、合併症や年齢等、手術が困難な場合が少なくありません。

また実際繰り返しの手術は希望されない方も多数おられることもまた事実です。

当科ではこのような患者さんに対しては、RFAは手術の代用になりうると考え行っており、特に2cm以下の病変に対しては手術より侵襲の少ない根治治療になりうる可能性があると考えております。

本来なら手術適応だが様々な理由で手術が不可能、もしくは希望されない方は一度受診していただければRFAの可能性につき相談させて頂きます。

転移性肝癌の場合は原発の臓器によって治療方針が決定されます。

どの癌もRFAが有効かはまだまだ見当が必要ですが、上記のような理由で原発臓器にかかわらず、RFAが生存期間の延長に寄与すると考えられる場合はRFAを試みています。

原発巣が消化器系の癌であればRFA後も引き続いて治療することが可能ですが、他の臓器の場合は、RFA終了後は原則的に前医で抗癌剤治療を行っていただきます(当院で治療可能な場合はその限りではありません)。

当科でRFAを行った転移性肝癌の原発巣およびその中で最も多い大腸癌肝転移の成績を下にお示しします。
posted by arena8order at 03:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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