2013年08月06日

子宮内膜症…ккк、ШШШ、添加物、バイオテロ、共通下腹部痛

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子宮内膜症


子宮内膜症(しきゅうないまくしょう、英:Endometriosis)は、子宮内膜やそれに類似した組織が子宮内腔や子宮体部以外の骨盤内で増殖する疾患。

子宮内膜症のデータ

ICD-10
N80
統計
出典:
世界の患者数
約890万人
(20xx年xx月xx日)
日本の患者数
約12万人
(2006年)
子宮内膜症学会

日本
日本産科婦人科学会
世界


概念[編集]
子宮内膜が子宮外で増殖する疾患である。良性の疾患ではあるが、転移や浸潤するなど悪性腫瘍のような性質も併せ持っている。子宮外にあるとはいえ子宮内膜であることに変わりはないので、エストロゲンに依存して発育していく。
病態[編集]
子宮内膜上皮細胞や間質細胞が正常な筋組織や結合組織の間に浸潤する。細胞は子宮内膜と同様の構造を持ち、ホルモンの周期にあわせて内膜の増殖や剥離が起こり、月経時には出血もする。なお、増殖のみが起こり出血しないものもある。 このとき出血した血液は組織間に貯留し、血腫を形成してブルーベリー・スポットと呼ばれる嚢胞を生じる。卵巣などではチョコレート嚢胞と呼ばれる強い癒着を引き起こす嚢胞が発生する。月経困難症はこれによるものである。 また、出血で周囲組織に血液が浸潤した結果、組織が線維化して癒着や硬結を引き起こす。その結果、凍結骨盤と呼ばれる骨盤内膿瘍が癒着のために一塊となる状態にもなる。 子宮筋層の中に生じたものは、特に子宮腺筋症と呼ばれる。子宮筋層の肥大化を起こし、子宮筋腫と見分けにくい場合もある。ただし、エストロゲンに依存する性質や身体症状・治療方法が似通っており、両者を併発しているケースも多いため、必ずしも明確な判別をつけなくても実務上の支障はさほど無い。
分類[編集]
非直視下ではBeecham分類が使用されるが、基本は直視下でのRe-AFS分類を用いる。
Beecham分類[編集]

Stage I

散在性の1〜2cmの内膜症小斑点。開腹時に初めて診断。

Stage II

仙骨子宮靭帯、広靭帯、子宮頸部、卵巣が固着し、圧痛、硬結を生じ軽度に腫大。

Stage III

StageIIに加え卵巣が正常の2倍以上に腫大。

Stage IV

仙骨子宮靭帯、直腸、付属器の癒合。ダグラス窩の消失。

Re-AFS分類[編集]
腹膜や卵巣の病巣の深度や大きさ、癒着の程度、ダグラス窩の閉鎖をスコア化し、合計点数によってStage I〜IVの4段階に分類する。
病因[編集]
さまざまな原因が考えられているが未解明の部分が多い。
体腔上皮化生説

腹腔内の漿膜や卵巣上皮は子宮の起源であるミュラー管と同じく体腔上皮から変化したものであることから、ホルモンや炎症などによって子宮内膜に化生したとする説。しかしながら、ロキタンスキー・クスナー・ハウザー症候群などの機能性子宮内膜を欠く女性では子宮内膜症がまれであることへの説明が困難であるなどの疑問が呈されている。

月経血の逆流による移植説

月経血の排出が障害されている状態で好発し、無月経ではまれなことから、月経血の逆流によって子宮内膜細胞が腹膜や卵巣表面に生着したという説。しかし、90%以上の女性で逆流が起こるのになぜ子宮内膜症を起こすのは一部なのか、月経血内の内膜組織は変性した物なのに腹膜に生着するのかという疑問がある。

リンパ行性進展

子宮内膜細胞がリンパ行性に移行することは確認されている。しかし、リンパ行性によるものは肺や大腿部など一部に限られている。

血行性進展

骨盤静脈内に子宮内膜細胞が普及していることが確認されている。皮膚、腎、肺などの子宮内膜症は血行性によるものではないかと考えられている。

医原性直接移植

帝王切開後の腹壁や会陰切開創に発生することから、手術によって移植されてしまったと考えられている。

免疫学的機序

子宮内膜症では細胞性免疫に異常があること、自己抗体が存在することから自己免疫などの免疫異常があるのではないかと考えられている。

症状[編集]
月経痛と月経困難症が主要な症状。初経時には痛みがなく、年月の経過によって徐々に増悪していくという特徴がある(後天性月経困難症)。その他、腰痛、下腹痛、仙骨部への放散痛が見られる。
合併症[編集]
20〜70%の割合で不妊症を合併する。
検査[編集]

直腸診、膣直腸診

超音波断層法
卵巣のチョコレート嚢胞や癒着を診断する。

CT
超音波エコーと差はない。全体像を見やすい。

MRI
卵巣のチョコレート嚢胞はT1、T2強調画像双方で高光度を示す。

腫瘍マーカー
チョコレート嚢胞を持つ場合、CA125が上昇する。しかし悪性腫瘍ほど上昇することはなく、高くても200に達することはほとんどない。ただし卵巣チョコレート嚢腫の破裂や感染など炎症を伴うと高値を示すことがある。

腹腔鏡検査

確定診断に用いられる。

診断[編集]

後天性月経困難症が見られたらまず子宮内膜症を疑う。その後CTやMRIなどで病巣を確認した後、腹腔鏡検査で確定診断する。
治療[編集]
大まかに分けて待機療法、薬物療法、外科療法の3種の治療法がある。
待機療法[編集]
Re-AFS分類でStage I、IIで無症状の患者が対象。不妊との関係は明らかではないため、しばらくは治療せずに経過を観察する。約50%の患者が妊娠したとの報告あり。補助療法として腹腔鏡下でブルーベリー・スポットの焼灼などを行う。
薬物療法[編集]
あくまで病変の退縮を目的とするもので、根絶は不可能。子宮内膜はホルモンの影響を受けることから、薬物療法もホルモン療法が基本である。
プロスタグランジン合成阻害剤

子宮内膜症の疼痛は局所的なプロスタグランジン濃度の変化が考えられているため。長期の低エストロゲン療法を避けたい就学中の学生や不妊患者が主な対象。

ゲスターゲン療法

エストロゲン+プロゲステロン剤を投与する偽妊娠療法。いわゆるピルが用いられる。但し保健適応を受けた製剤は一種類(ルナベル配合錠:販売-日本新薬)だけで、それ以外の製剤は自由診療(全額自己負担)となる。

低エストロゲン療法

ダナゾール療法とGnRH療法の2種類ある。低エストロゲン状態により骨量の低下が起こり、骨粗鬆症の危険があるので注意が必要。

ダナゾール療法

ダナゾールはテストステロン誘導体であるためアンドロゲン作用を持ち、抗エストロゲン作用と免疫系双方に作用して病変を退縮させる。

GnRHアナログ療法

下垂体のGnRHに対する感受性を低下させ、ゴナドトロピンの産生、分泌を抑制することでエストロゲンの分泌を低下させる。

外科療法[編集]

腹腔鏡下手術

ブルーベリー・スポットの焼灼、癒着の剥離、卵巣嚢腫の摘出や固定のほか疼痛に対して仙骨子宮靭帯切断術などを施行する手術。

卵巣チョコレート嚢胞アルコール固定術

嚢胞内容を吸引後生理食塩水で洗浄し、100%エタノールを注入して固定する。これを繰り返す手術。

卵巣チョコレート嚢胞摘出術

根治手術

異所性子宮内膜を切除するとともに、子宮全摘出術と付属器切除術を施行する手術。治療の対象は40歳以上で挙児希望がない重症例に限られる。

診療科[編集]

婦人科

外部リンク[編集]

子宮内膜症協会(患者のサポートをするNPO)

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カテゴリ:
婦人科疾患
産科学


殺人光線兵器のккк世界電力窃盗團

塩化カルシウム(えんかカルシウム、塩カル、calcium chloride)は、化学式 CaCl2で示されるカルシウムの塩化物。CAS登録番号は10043-52-4。式量は110.98。2水和物、4水和物、6水和物として存在する。 薬品として、2水和物CaCl2・2H2O(式量147.01)がよく使用される。 工業的に炭酸ナトリウムを生成する「ソルベー法」の副産物として得られる。

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塩化カルシウム(calcium chloride)CaCl2

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塩化カルシウム

塩化カルシウム(えんかカルシウム、塩カル、calcium chloride)は、化学式 CaCl2で示されるカルシウムの塩化物。CAS登録番号は10043-52-4。式量は110.98。2水和物、4水和物、6水和物として存在する。 薬品として、2水和物CaCl2・2H2O(式量147.01)がよく使用される。 工業的に炭酸ナトリウムを生成する「ソルベー法」の副産物として得られる。

IUPAC名

塩化カルシウム
識別情報

CAS登録番号 10043-52-4 , 22691-02-7(一水和物)
10035-04-8(二水和物)
25094-02-4(四水和物)
7774-34-7(六水和物)
PubChem 24854
EINECS 233-140-8
RTECS番号 EV9800000
特性

化学式 CaCl2
モル質量 110.98 g/mol(無水物)
128.999 g/mol(一水和物)
147.014 g/mol(二水和物)
183.045 g/mol(四水和物)
219.08 g/mol(六水和物)
外観 白色固体
密度 2.15 g/cm3(無水物)
1.835 g/cm3(二水和物)
1.83 g/cm3(四水和物)
1.71 g/cm3(六水和物)
融点 772 ℃(無水物)
260 ℃(一水和物)
176 ℃(二水和物)
45.5 ℃(四水和物)
30 ℃(六水和物)[1]
沸点 1935 ℃(無水物)
水への溶解度 74.5 g/100mL (20 ℃)
59.5 g/100 mL (0 ℃)
アルコールへの溶解度 可溶
酸解離定数pKa 8-9(無水物)
6.5-8.0(六水和物)
構造

結晶構造 斜方晶(歪んだルチル型)、oP6
空間群 Pnnm, No. 58
配位構造 六配位八面体
危険性

EU分類 刺激性 (Xi)
EU Index 017-013-00-2
Rフレーズ R36
Sフレーズ (S2),S22,S24
半数致死量LD50 1000 mg/kg(ラット/経口)

関連する物質

その他の陰イオン フッ化カルシウム
臭化カルシウム
ヨウ化カルシウム
その他の陽イオン 塩化マグネシウム
塩化ストロンチウム
塩化バリウム
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。


用途[編集]

除湿剤、融雪剤、豆腐用凝固剤、食品添加物などに使用される。水に溶けやすく (82.8 g/100 g)、水溶液の凝固点が低くなる(凝固点降下)。この性質を利用して、スケートリンクの冷媒として飽和水溶液を用いる。

道路に設けられた塩化カルシウムの貯蔵容器

日本国内では、晩秋になると、積雪に備え道路の各所(主に橋梁、急勾配、急カーブ)に塩化カルシウムを入れた容器が配備される。積雪や凍結などで路面が危険な状態にならないよう、通行者が自主的に撒布することができるようになっている。その際の適正な使用量は、道路の状況にもよるが1平方メートルあたり約30g(一握り)〜100グラム程度で、撒きすぎないように注意しなければならない。 また、道路やグラウンドなどで土ぼこりの発生防止用としても使われる。この場合は、1平方メートルあたり500〜1500グラム程度を用いる。水に溶けるときは発熱する。


塩化カルシウムによる害[編集]

塩化カルシウムは海水など自然環境の中に広く存在する毒性の少ない物質として知られている。しかし、家庭用の吸湿剤を使えばタンクの中に高濃度の塩化カルシウム水溶液がたまるようになっているし、前述の融雪剤として断続的に塩化カルシウムを使うことによる害について知っておく必要がある。 吸湿剤のタンクにたまった液が皮革製品に接した場合、表面が侵される。吸湿剤は皮革製品を含む衣類を収納している場所に設置するのが常なので、吸湿剤を交換するとか、衣類の出し入れの際にタンクを倒さないように配慮する必要がある。同時に、子供が誤飲することのないように設置場所を工夫したり、事前に注意しておくことも大切である。もし固形のままあるいは高濃度の溶液を、誤飲した場合は脱水症状を起こすので大量に水分を飲ませ医師に診せ、同じく目や鼻など粘膜に入った場合は浸透圧で粘膜が浸蝕・潰瘍を起こすので直ちに大量の水で洗ったあと医師に診せる。同様に皮膚に固形のままあるいは高濃度の溶液が付着した場合は炎症を起こすので直ちに低濃度になるように水で洗い流し、症状が残るようならば医師に診せる。 融雪剤として撒布された塩化カルシウ
ムは周辺の植生にとって有害である。都市内の道路のように周辺に植生のない場所なら問題ないが、山間部などでは必然的に塩化カルシウムの撒布が多頻度で行われるため、土壌における塩化物イオンの量が過剰となり植生が衰退傾向を見せることもある。 塩化物イオンは、鉄筋コンクリートに対しても悪影響がある。これらの弊害については塩害の記事を参照されたい。 また、道路の融雪・凍結防止目的で撒布された塩化カルシウムは水溶液となり、その上を車両が通行する際にしぶきとなり、自動車の車体や車輪に付着して、早期腐食や早期劣化の原因となる。塩化カルシウムが撒布された(とおぼしき)道路を通行した場合は、速やかに洗車することが望ましい。頻繁に通行する場合は、あらかじめマリン用品として出回っている塩害防止スプレーを塗布しておくなどの予防策が有効である。さらに、素手で塩化カルシウムを撒くのは皮膚炎の原因となりうる。特に雪などで皮膚がぬれている場合は注意したい。水分を遮断できる手袋を着けて撒くのが最適である。


天然での産出[編集]

天然での塩化カルシウムは、一般に低温の乾燥環境において産出し、非常に珍しい。鉱物としては2水和物のシンジャル石(Sinjarite)[2]と6水和物の南極石(Antarcticite)[3]の2種類が知られている。南極石は室温では融解する。


塩化カルシウム(I)[編集]

塩化カルシウムは化学式CaCl2で表される塩化カルシウム(II)の他に、化学式CaClで表される塩化カルシウム(I)が存在する。塩化カルシウム(I)は不安定な二原子分子であり、その結合は本質的に強いイオン性である[4]。塩化カルシウム(I)の固体構造は1953年に報告されたが[5]、後に行われた追試験は失敗している[6]。


脚注[編集]

^ Pradyot Patnaik.Handbook of Inorganic Chemicals. McGraw-Hill, 2002,ISBN 0070494398

^ Sinjaritemindat.org

^ Antarcticitemindat.org

^ Brown, J. M.; Milton, D. J.; Steimle, T. C. (1981). "Studies of the optical spectra of CaCl and SrF at sub-Doppler resolution".Faraday Discussions of the Chemical Society 71: 151.doi:10.1039/DC9817100151

^ Ehrlich, P.; Gentsch, L. (1953). " ber das Calciummonochlorid".Die Naturwissenschaften 40(17): 460.Bibcode: 1953NW.....40..460E. doi:10.1007/BF00628837

^ Gerd Meyer, Dieter Naumann, Lars Wesemann 2007 Inorganic Chemistry in Focus III Wiley-VCHISBN 3-527-60909-1


関連項目[編集]

スタッドレスタイヤ

結露

凍結


カルシウムの化合物

二元化合物
Ca3As2 CaB6 CaBr2 CaC2 CaCl CaCl2 CaF2 CaH2 CaI2 Ca(N3)2 Ca3N2 CaO CaO2 CaP Ca3P2 CaS CaSe CaSi CaSi2 CaTe


三元化合物
Ca(AlO2)2 Ca3(AsO4)2 Ca3(BO3)2 Ca(BrO3)2 Ca(ClO)2 Ca(ClO3)2 Ca(ClO4)2 CaCN2 Ca(CN)2 CaCO3 CaC2O4 CaCrO4 CaCr2O7 Ca(IO3)2 Ca(MnO4)2 Ca(NO2)2 Ca(NO3)2 Ca(OH)2 Ca2P2O7 Ca3(PO4)2 CaSeO4 CaSiO3 CaSO3 CaSO4 CaTiO3


四元・五元化合物
Ca(CH3COO)2 Ca(HCO3)2 Ca(HCOO)2 CaHPO4 Ca(H2PO4)2 Ca(HSO3)2 Ca(HSO4)2 Ca(OCN)2 Ca(SCN)2 CaCl(OH)2

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塩化物
カルシウムの化合物
自動車安全技術
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出典を必要とする記事/2013年3月
化学関連のスタブ項目
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ゴキブリは頭を切り落としてもしばらくの間は生き続ける。

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#ゴキブリ


ワモンゴキブリ Periplaneta americana

分類

界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 昆虫綱 Insecta
目 : ゴキブリ目 Blattodea
上科

本文参照
ゴキブリ(蜚 )は、昆虫綱ゴキブリ目(Blattodea、ブラットディア)のうちシロアリ以外のものの総称。シロアリは系統的にはゴキブリ目に含まれるが、「ゴキブリ」に含められることはなく、伝統的には別目としてきた。なお、カマキリ目と合わせて網翅目(Dictyoptera、ディショプテラ)を置き、Blattodeaをその下のゴキブリ亜目とすることがあるが、その場合、ゴキブリはゴキブリ亜目(のうちシロアリ以外)となる。
Blaberus giganteus


概要
熱帯を中心に、全世界に約 4,000 種、うち日本には南日本を中心に 50 種余り(朝比奈 1991 によると 52 種 7 亜種)が知られる[1]。世界に生息するゴキブリの総数は1兆4853億匹ともいわれており、日本には236億匹(世界の1.58%)が生息するものと推定されている[1]。

特徴
体長は10mmほどから100mmに達する種類まで様々だが、家住性の種はどれも10-40mm程度である。最大種は南米に生息するナンベイオオチャバネゴキブリで、体長110mm、開長200mmに達する。日本産の最大種は石垣島、西表島に生息し、体長50mmになるヤエヤママダラゴキブリである。 全身が上から押しつぶされたように平たく、狭い場所に潜むのに都合がよい体型をしている。頭部は胸部の下に隠れる。口には大あごがあり、食物をかじって食べる。複眼の機能はあまり良くないが、長い触角と尾部の尾毛(びもう)がよく発達し、暗い環境下でも周囲の食物や天敵の存在を敏感に察知する。脚がよく発達し、走るのが速い。例えばワモンゴキブリの走る速さは1秒当たり1.5m(体長の40〜50倍)と言われている。成虫にはふつう翅が 2 対 4 枚あるが、前翅だけ伸びる種類、もしくは翅が全く退化してしまった種類もいて、これらの種類は飛翔能力を欠く。また、翅が揃っている種でも飛翔能力は低く、短距離を直線的に飛ぶ程度である。体表に光沢をもつ種類が多く、「アブラムシ」(油虫)の別名もあるが、
種類によっては光沢を欠くものもいる。光沢をつくる脂質は、ヘプタコサジエンを主成分とする[1]。

生活史
卵-幼虫-成虫という成長段階を踏む不完全変態の昆虫である。卵は数十個が一つの卵鞘に包まれて産みつけられるが、チャバネゴキブリのようにメスが卵鞘を尾部にぶら下げて保護するものや、サツマゴキブリのように一旦体外で形成した卵鞘を体内のポケット状の器官に引き込んで体内保護するものもいる。また、完全な胎生である種もいる[2]。幼虫は翅がない以外は成虫とほぼ同じ形をしており、5 - 7 回の脱皮を経て成虫となる。クロゴキブリのような大型種は成虫になるのに 1 年半から 2 年ほどかかるものが多く、世代交代の速度は意外に遅い。体の脂肪体を栄養とすることで、ワモンゴキブリは水さえ摂取していない状態でも30-40日は生き残れる[1]。

歴史
ゴキブリが出現したのは約3億年前の古生代石炭紀で、「生きている化石」ともいわれる[1]。日本における最古の昆虫化石は、中生代三畳紀の地層から発見されたゴキブリの前翅である[1]。古生代から絶滅せずに生き残ってきたことから「人類滅亡後はゴキブリが地球を支配する」と言われるほどだが、実際には森林環境に依存している種が多いので、人類が自らの環境破壊によって森林環境を道連れに滅亡した場合には絶滅する種が多いと推測され、人家生活型のコスモポリタン種は依存する人家環境の消滅によって絶滅する可能性が高い。むしろこの発言は著名な生物学者がマスコミ向けに、人類が万物の霊長として驕り高ぶることに対して警鐘を鳴らす意味で発した、はったりの要素が強いものである。

生態
本来は熱帯雨林に生息する昆虫で、昼間は朽ち木や落ち葉のかげにひそみ、夜になると出歩いて菌類、樹液、朽ち木、動物の死骸や糞などを食べる雑食性の昆虫である。食物の主体は朽ち木などの腐植質であり、中にはクワガタムシの幼虫やシロアリのように朽ち木のみを食べて生活するものも少なくない。やがて特に雑食性の強い種の中から寒さや食物に困らない人間の住環境に進出する種類が現れ、害虫として激しく忌み嫌われるに至っている。ゴキブリは、体内に共生する微生物により、タンパク質などのアミノ酸体窒素に非常に乏しい食環境で生活できる。残飯や動植物遺骸は勿論、人間の垢や毛髪、和紙や油まで食べる。 家屋害虫となるゴキブリの種類は全てのゴキブリのうち1%にも満たない[2]。人家に棲むゴキブリの中で特にコスモポリタンとして世界中に広まっている外来種には、クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリなどのようにアフリカ原産だったと推測されているものが多い。これらは寒さには弱く、日本での生息地は北海道と高標高地を除く場所である。しかし近年では人家生のコスモポリタン種は北海道にも進出して一年中暖かいビル内な
どで繁殖・定着している。一方、森林性の種類は在来種のオオゴキブリ、モリチャバネゴキブリ、サツマゴキブリ、ルリゴキブリなどがいるが、在来種のヤマトゴキブリのように人家にも生活の場を広げる例もある。

分類
ゴキブリ目はカマキリ目と近縁で、合わせて網翅類(Dictyoptera)を成す[3]。なお、これを網翅目とすることがあり、その場合、ゴキブリ目はゴキブリ亜目となる。 古くは現在のバッタ目、ナナフシ目、ゴキブリ目、カマキリ目を1目とし、網翅目または直翅目と呼ぶこともあった。しかし実際は、バッタ目とナナフシ目、ゴキブリ目とカマキリ目は近縁だが、たがいは近縁ではなく、このような分類は現在ではなされない。 シロアリは伝統的な分類では独立目のシロアリ目(等翅目)とされていたが、現在はゴキブリ目に含められ、シロアリをキゴキブリ属の姉妹群とする説が支持されている[3]。 分類体系についてはさまざまな説がある。朝比奈(1991)は一部の亜科(マルゴキブリ亜科、オガサワラゴキブリ亜科、ハイイロゴキブリ亜科、マダラゴキブリ亜科)を独立した科として扱っている[2]。

ゴキブリ亜目 Blattoidea

ゴキブリ科 Blattidae

ゴキブリ亜科 Blattinae

ゴキブリ属Periplaneta-クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、コワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ウルシゴキブリ、スズキゴキブリ、トビイロゴキブリ

イエゴキブリ属Neostylopyga-イエゴキブリ

マルバネゴキブリ属Hebardina-マルバネゴキブリ

Blatta-トウヨウゴキブリ

キゴキブリ科 Cryptocercidae

キゴキブリ亜科 Cryptocercinae

オオゴキブリ亜目 Blaberoidea

ムカシゴキブリ科 Polyphagidae

ムカシゴキブリ亜科 Polyphaginae

ムカシゴキブリ属Eucorydia-ルリゴキブリ

ツチカメゴキブリ亜科 Holocompsinae

ツチカメゴキブリ属Holocompsa-ツチカメゴキブリ

チャバネゴキブリ科 Blattellidae

チャバネゴキブリ亜科 Blattellinae

チャバネゴキブリ属Blattella-チャバネゴキブリ、モリチャバネゴキブリ、ヒメチャバネゴキブリ、モリゴキブリモドキ

モリゴキブリ属Symploce-キスジゴキブリ、キチャバネゴキブリ、エラブモリゴキブリ、ミヤコモリゴキブリ

ホソモリゴキブリ属Episymploce-アマミモリゴキブリ、リュウキュウモリゴキブリ

コバネゴキブリ属Lobopterella-フタテンコバネゴキブリ

キョウトゴキブリ属Asiablatta-キョウトゴキブリ

チビゴキブリ属Anaplectella-チビゴキブリ

チビゴキブリ亜科 Anaplectiinae

クロモンチビゴキブリ属Anaplecta-クロモンチビゴキブリ

ヒメゴキブリ亜科 Plectopterinae

チャオビゴキブリ属Supella-チャオビゴキブリ

ヨウランゴキブリ属Imblattella-ヨウランゴキブリ

ウスヒラタゴキブリ属Balta-ウスヒラタゴキブリ、ミナミヒラタゴキブリ

ツチゴキブリ属Margattea-ツチゴキブリ、サツマツチゴキブリ

オオゴキブリ科(ブラベルスゴキブリ科) Blaberidae

オオゴキブリ亜科 Panesthiinae

オオゴキブリ属Panesthia-オオゴキブリ

クチキゴキブリ属Salganea-エサキクチキゴキブリ

Macropanesthia-ヨロイモグラゴキブリ

マルゴキブリ亜科 Perisphaeriinae

マルゴキブリ属Trichoblatta-マルゴキブリ、ヒメマルゴキブリ

オガサワラゴキブリ亜科 Pycnoscelinae

オガサワラゴキブリ属Pycnoscelus-オガサワラゴキブリ、チャイロゴキブリ

ハイイロゴキブリ亜科 Oxyhaloinae

ハイイロゴキブリ属Nauphoeta-ハイイロゴキブリ

Elliptorbina

マダラゴキブリ亜科 Epilamprinae

サツマゴキブリ属Opisthoplatia-サツマゴキブリ

マダラゴキブリ属Rhabdoblatta-マダラゴキブリ、コマダラゴキブリ、ヤエヤママダラゴキブリ

ドクロゴキブリ亜科 Blaberinae

Blaberus

Byrsotria

Eublaberus

パンクロラ亜科 Panchlorinae

ホラアナゴキブリ科(ホラズゴキブリ科) Nocticolidae

ホラアナゴキブリ属Nocticola-ホラアナゴキブリ

おもな種類

日本産

クロゴキブリ Periplaneta fuliginosaServille,1839

【外来種】体長30mmほどで、体はつやのある黒褐色。関東以南の西日本ではチャバネゴキブリと並んでよく見かけられる種類だが、北日本では少ない。チャバネゴキブリと比べ野外活動性が高く、隣家よりの進入も多い。日本以外では台湾、中国に分布するが、アメリカにも移入している。

ワモンゴキブリ P. americana(Linnaeus,1758)

【外来種】クロゴキブリに似て、さらに大型で、体長40mmを越える。全身の色は明るく、胸には黄色い輪の模様があることからその名がある。性質は極めて活発でよく飛び、しかも攻撃的。沖縄でよく見られる。九州以北においても、温泉街などの暖かい所に侵入している例がある。

コワモンゴキブリ P. australasiaeFabricius,1775

【外来種】南西諸島、伊豆諸島、小笠原諸島でみられ、札幌や東京でも偶発的な記録がある[4]。

トビイロゴキブリ P. brunneaBurmeister,1838

【外来種】日本では1960年に初めて確認され、各地で局所的な記録がある[4]。

ヤマトゴキブリ P. japonicaKarny,1915

本州東部で多くみられ、北海道南西部には人為的に生息する[4]。体長は20-30mmほど。オスはクロゴキブリと似るが、メスは翅が短く飛べない。おもに森林に生息するが、オスは人家に飛んでくる。

チャバネゴキブリ Blattella germanica Linnaeus,1767

【外来種】体長15mmほどの小型種。体はつやのある黄褐色で、胸部に2本の太くて黒い帯がある。全世界の建造物に分布するが比較的寒さに弱く、人家よりはビルなどの24時間温度の安定した場所を好む。

モリチャバネゴキブリ B. nipponica Asahina,1963

人家には生息せず、落ち葉や枯れ草の下に生息していて、分布域も本州以南の比較的温暖な地域(太平洋側では茨城県、日本海側では石川県のそれぞれ以西、以南)に限られる[4]。

ヒメチャバネゴキブリ B. lituricollisWalker

九州、南西諸島、小笠原諸島に分布する[4]。

トルキスタンゴキブリ Blatta lateralis(Walker, 1868)

【外来種】大阪での記録があるが、定着の可能性は低いとされる[5]。体長19-25mm。

キョウトゴキブリ Asiablatta kyotensis Asahina

新潟、東京、滋賀、愛知、大阪、宮崎などで記録がある[4]。

キスジゴキブリ Symploce striataShiraki

神奈川、大阪、兵庫、和歌山などで記録がある[4]。

オオゴキブリ Panesthia angustipennis spadica(Shiraki,1906)

森林性のゴキブリ。腐朽の進んだ柔らかい朽ち木の中で家族生活し、朽ち木のみを食べる。特に低山地で赤色腐朽菌により赤茶色に腐ったモミの倒木に多い。体長40mm、全身真っ黒で、触角は短く、足は太短くて棘があり、カブトムシのようゴツゴツとした形をしている。

サツマゴキブリ Opisthoplatia orientalis(Burmeister,1838)

伊豆諸島南部(人為分布)、四国、九州南部、南西諸島に分布するが人家に侵入することはない。近年本州南部からの報告[6][7]があり、分布の拡大・定着の可能性がある。朽ち木の中や落ち葉、空き地に置かれた古いベニヤ板や石の下にひそむ。体長30mm前後。体は黒褐色だが胸部が黄白色、腹部が赤褐色で縁取られる。翅は鱗状に退化しているため見た目は「三葉虫の出来損ない」といった感じであり、裏返した際に見える頭部によりゴキブリであることが分かる。

ヤエヤママダラゴキブリ Rhabdoblatta yayeyamana

石垣島と西表島に分布する。体長50mm近くにもなる日本最大のゴキブリ。昼間は樹洞などに潜んでおり、夜間活動する。幼虫は沢沿いの石の下などにおり、短時間の潜水行動も可能。

オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis Linnaeus

【外来種】原産地は東洋。日本では九州、南西諸島、伊豆諸島、小笠原諸島に分布する。

ハイイロゴキブリ Nauphoeta cinerea(Olivier)

【外来種】原産地は東アフリカ。日本では南西諸島に分布する。

日本国外産

ヨロイモグラゴキブリ

オオメンガタブラベルスゴキブリ

トウヨウゴキブリ Blatta orientalis Linnaeus,1758

原産地はアフリカもしくはロシア南部とされ、ヨーロッパや北アメリカに広く分布する。

マダガスカルオオゴキブリ Gromphadorrhina portentosa

マダガスカルに生息する屋外ゴキブリ。体長70mmにもなる大型種。一般的なペットゴキブリ。無翅で体つきは頑丈。雄は胸に二つの突起をもつ。シューと音をだし敵を威嚇する。動きは遅い。

マダガスカルには、本種と同様の特徴を持ち屋外に生息するゴキブリが他にもおり、ペット用や生餌用として日本にも10種類前後が既に輸入されている。

ヨロイモグラゴキブリ Macropanesthia rhinocerosSaussure,1895

オーストラリアに生息する地中種。体長80mm・体重35gに達し、重さではナンベイオオチャバネゴキブリを上回る。翅は退化し脚は棘が発達する。地中に巨大な巣を作り家族単位で生活をする(亜社会性)。餌は枯れ葉。動きは遅く頑丈で力強い。ペット用に販売されている。

デスヘッド

ドクロゴキブリと呼ばれるブラベルスの一種。体長50mmほどになる。ブラベルスにしては珍しく翅が黒い。この種は胸の模様が骸骨のようにみえる。

トラペゾイデウスドクロゴキブリ

透明な褐色の翅をもつ大型種。フスカの名前で販売されている。体長70mmになる。

オオメンガタブラベルスゴキブリ blaberus giganteus

体長90mm近くにもなる最大のブラベルス。

ガイアナオオゴキブリ

小型のブラベルス。ディスコイダリスとも呼ばれ、アメリカでは爬虫類やタランチュラなどの餌用に養殖されている。

アルゼンチンモリゴキブリBlaptica dubia

南アメリカに分布する。体長50mmほどになる。雌は無翅。デュビアとも呼ばれ、爬虫類などの餌用に販売されている。

グリーンバナナゴキブリPanchlora nivea

アメリカ、中央アメリカ、南アメリカに分布する。透明な翅と薄い緑色の体をもつ小型種。低温に弱く多湿を好む。

ジャイアントウッドローチ

ブラベルスに似るが違う属の仲間。テッセラータとも呼ばれる謎の大型種。体長70mmほどになるが幅があり、体長以上に巨大にみえる。

ユウレイゴキブリ Eublaberus posticus(Erichson, 1846)

中央アメリカ、西インド諸島に分布する。オレンジヘッドローチの名で販売される中型種。肉食性が強くたまに共食いをしたりするので、飼育する時はドッグフードなどを与える。

フミガタゴキブリ

キューバに生息する黒色の地中性ゴキブリ。雌は雄より大きく無翅で三葉虫のような姿をしている。

ナンベイオオチャバネゴキブリ Megaloblatta longipennis

世界一羽根が広いゴキブリで、翼開長20cmにもなる。

人間との関わり

Supella supellectilium, Brown-banded cockroach

家住性のゴキブリは、台所をはじめ住居の各所に生息している。古代ギリシャ時代から記録があるほどで、古来より身近な昆虫の一つとして認識されている。そのグロテスクな姿やカサカサと早い動き方からもあって現代の日本では一般的には忌み嫌われることが多く、「不衛生」や悪い意味での「しぶとさ」の代名詞と見なされることが多い。アメリカの人々の方が日本よりもゴキブリを嫌う傾向が強いという比較調査結果もある[8]。一方で、世界的には必ずしも害虫扱いされているわけではなく、ペットや食用に利用されることもある。

病害
隠れ家になりやすい汲み取り式の便所や台所を経て人間に対してサルモネラ菌などの病原体を伝播させたりする[9]。ただし、ネズミや蚊などと異なり、ゴキブリが特定の病気を媒介することはない[10]。まれにゴキブリに対してアレルギー反応を示し、喘息の発作を起こす人がいる[10]。また、機械類に侵入して内部の配線等を切断・破壊したりといった行動も注目される。活動する人を襲って傷つける事はないが、就寝中などに噛まれる事例もある。

ペット
ゴキブリは海外ではポピュラーなペットであり、愛好家も存在し、ペット用にさまざまな種が輸入されてもいる[10]。1993年6月4日には、岡山市でゴキブリの品評会が初開催された。当初はゴキブリの大きさを競うだけだったものが、最近はゴキブリの艶を競ったり、ゴキブリレースを行うなど、年々多様化している。会場は、最初は市役所、次は文化ホールで、3回目はスーパーマーケットで開催された。

食用・薬用
ほぼ全世界(日本、中国、ベトナム、タイ、ナイジェリア、カメルーン、コンゴ、メキシコ、ブラジル、イギリス)の一部地域もしくは先住民族によって、広く食用として利用されてきた歴史がある[11]。ただし、バッタ類やハチ類、甲虫類などと比べれば、ゴキブリを食べる地域やその消費量は少ないといえる[11]。清潔な環境下で育成すれば臭みも少なく、種類によっては可食部も大きい。調理法は食人口の多さから極めて多岐にわたるが、東アジアでは油揚げが一般的である。ゴキブリの唐揚げを食べた人の話によれば、食味はシバエビに似ており、食べられない味ではないとのことだが[12]、あくまで個人の感想である。また、これらは食用種や野生種の話であり、一般家庭の台所などから見つかる個体は有害物質の生物濃縮が進んでいる危険性が高く、食用するのは不適切である。 民間療法では地域ごとに様々な効能が謳われているが(無論、迷信が殆どである)、牛馬の骨折や捻挫に湿布として用いることは広域で行われて来た。有効成分は各種脂肪酸であると推測され、臨床例ではサツマゴキブリの遊離脂肪酸から溶血作用が報告されている。「金匱要略(き
んきようりゃく)」によればサツマゴキブリやシナゴキブリの雌は血行促進作用を持つものとして漢方薬の一つに扱われている。また、これらの薬効は日本の薬局方では認められていないが、シナゴキブリの乾燥品は漢方薬として入手が容易である。

実験動物
ゴキブリはその体構造が原始的・平均的であるため実験動物としても利用されており、アメリカ合衆国などには専門の業者がいて珍種などを販売している。中でもワモンゴキブリの評価が高い。エヴァンズはその利点として飼いやすいことを挙げ、何しろ最初から実験室に住んでいるからと述べている。

名称について
「御器(食器)をかぶる(かじる)」ことから「御器被り(ごきかぶり)・御器噛り(ごきかじり)」と呼ばれるようになり、明治時代までは「ごきかぶり」だったが、文献の誤植によって「か」の字が抜け落ちたまま広まってしまったのが「ゴキブリ」という名称の直接の由来とされる(詳しくは誤植#辞書の誤植の『生物学語彙』を参照)[9]。現在でも地方によっては「ゴキカブリ」「ゴッカブイ」「ボッカブリ」などの方言呼称が残っている。 平安時代には「阿久多牟之(あくたむし)」や「都乃牟之(つのむし)」の古名で呼ばれ、江戸時代には「油虫(あぶらむし)」とも呼ばれた[9]。他の方言呼称として先述のアブラムシのほか、クロッツ、アマメ(長崎県ほか九州、三重県志摩半島)、ヒーラー、トービラー(沖縄県)などが挙げられる。関西地方などでは、1970年代頃までは「あぶらむし」の名称が一般的であったが、ごきぶりホイホイの大ヒット等の要因により、全国的にゴキブリの名称が一般化している。

主な対処法
市販の薬品使用から直接攻撃まで多岐に渡る。しかし、幅広い食性や環境への適応力といった形態的・生態的特性から、ゴキブリを根絶するのは困難である。

薬品などの使用
家庭内のゴキブリを捕獲・駆除するための商品は数多く開発・発売されている。餌・誘引剤と粘着シートによる捕獲器(「ごきぶりホイホイ」など)、薬剤が遠くまで飛ぶスプレー型殺虫剤、火や水による化学燻蒸で締め切った室内を燻す殺虫剤(「バルサン」など)、ホウ酸や薬剤入りのベイト剤などが挙げられる。学習性の高いゴキブリは、粘着シートによる捕獲器等には入らなくなるという。なお、薬品は人体にも有害な場合が多く、使用法によっては耐性ゴキブリが発生するおそれもある。

スプレー式殺虫剤

捕獲器

「ごきぶりホイホイ」も参照
ベイト剤

持ち帰らせて巣ごと殲滅するタイプのもの(「コンバット」など)は放置すると設置した給餌ケースそのものが巣と化す場合がある。

燻蒸タイプ

アシダカグモなど、ゴキブリの天敵である益虫も死んでしまう。もっともこれは、アシダカグモも不快害虫だと思う人にとっては無視できる欠点ではある。

卵には効果がないので、完全に家のゴキブリを全滅させるには卵が孵化するタイミングを待って2-3週間後にもう一度使用する必要がある。

煙の届かない奥まったより安全な場所へ逃げてそこに巣をつくってしまい、事態をより悪化させてしまう。

などの欠点がある。特に最後に挙げた欠点は致命的なので、プロの害虫駆除業者ではこの方法を使わず、ベイト剤などの毒餌を仕掛ける方法で駆除している。JRでは、新幹線車両や食堂車などにゴキブリが生息することから、定期的に燻蒸作業を実施していることを公表している。

泡スプレー、合成洗剤など界面活性剤を含む石鹸類

消毒用アルコール

以上の2つは呼吸孔を保護している油を溶解させ、穴をふさぐことにより窒息死させる

氷殺スプレー

殺虫成分を含まず、急激に温度を低下させることによって殺すタイプのスプレー。ただし、殺虫成分を含まないことから法的にゴキブリに効果があると表記することは禁止されている。

詳細は「氷殺ジェット」を参照

天敵の飼育
益虫の中にはアシダカグモのように人間には害のないものもいるが、最も一般的な手段としてネコの飼育がある。しかし、幼いときからキャットフードのみで屋内生活をしてきたネコの場合、逆にゴキブリを恐れそのエリアに近づかなくなってしまうこともある。

ゴキブリに関する逸話・都市伝説
ゴキブリについてはさまざまな逸話や都市伝説(噂話)が存在する。
メキシコ民謡の「ラ・クカラチャ」とはスペイン語でゴキブリのことだが、この歌が指すゴキブリとは人のことであるといわれている。

2001年にイギリス人のケン・エドワーズによって、1分間に36匹のマダガスカルオオゴキブリを生食いするという世界記録が樹立されている[13]。

「テレビ番組『TVジョッキー』内のコーナー「奇人・変人」で、素人が一般参加でゴキブリを食べた後、食べたゴキブリが胃の中で繁殖(卵を産卵、胃の中で孵化)し、内臓や胃を食いちぎられて死亡した」[10]

ゴキブリを食べたというテレビの内容は事実だが、いかに生命力の強いゴキブリといえども強力な胃酸の中で卵が孵化することは有り得ない。しかし、このような都市伝説が広まるということ自体がゴキブリのイメージの悪さを物語っているものとも言える。この都市伝説は漫画『GTO』の第18話でも取り上げられた(都市伝説一覧も参照のこと)。なお、この都市伝説は1990年代に雑誌『GON!』(ミリオン出版)、2000年代にテレビ番組『特命リサーチ200X』で真偽の確認をしており、いずれも本人の生存を確認したことで噂が誤りであると結論づけている。

ちなみに、2012年10月5日にアメリカ合衆国・フロリダ州ディアフィールドビーチで開催されたゴキブリ大食い大会でゴキブリを約30匹食べた優勝者が死亡する事故が起きている。ただし、この優勝者は同大会でゴキブリを食べる直前にミミズを約30匹、ヤスデを約100匹食べており、死因がゴキブリであるかどうかはわかっていない[14]。

「ゴキブリは核戦争後に生き残ることのできる唯一の生物である」[13]

実際にヒトと比較してゴキブリの放射線に対する耐久力は高い[13]。一方で、ゴキブリよりもゾウムシ類やショウジョウバエ、コクヌストモドキなどの昆虫の方が、放射線への耐久力ははるかに高いことも示されており、決してゴキブリが絶対的に強いというわけではない[13]。

「ゴキブリは頭を切り落としてもしばらくの間は生き続ける」[13]

生き続ける時間帯は、9日であったり、1-2週間であったり、27日だったりと、さまざまな主張がなされる[13]。また、このあとに「その後餌が食べられないために餓死する」と続く場合がある。

「粘着型の罠に大量にかかったら、一斉に羽ばたいて罠ごと飛ぶ」

ゴキブリの羽は飛翔能力が弱く実際は滑空で飛ぶため、このような現象はあり得ない(探偵ナイトスクープより)。

「郵便局に勤めている女性が封筒の折り返しや切手を舐めていたところ、封筒の先端で舌を切ってしまった。さらに、数日後に舌が腫れて痛み始めた。そこで、医者に診てもらい、舌を切開すると、一匹のゴキブリの幼虫が出できた」[13]

唾液で湿った封筒のシールにゴキブリが卵を産みつけ、その卵が傷口から舌へ混入したというのがこの話の背景である。しかし、ゴキブリは比較的大きな卵鞘を産むことから考えて、この話はあり得ないと思われる[13]。

「家でゴキブリを発見した女性がトイレに逃げ込んだゴキブリに対して殺虫剤を一缶丸ごと使い切ってしまった。その後、その騒動を全く知らない女性の夫がそのトイレを利用した際、吸っていたタバコを落としてしまい、噴霧剤に引火・爆発して、男性は救急車で搬送された」[13]

エルサレム・ポストやボストン・グローブなどのメディアが実際に報道したが、後に作り話であることが判明した[13]。ただし、2007年に日本で氷殺型殺虫剤の1種である氷殺ジェットを使用した後に火気を使用したために爆発事故を起こした例がある(害虫がゴキブリであるとは明言されていない)。


脚注・出典

^a b c d e f 安富和男 2000.

^a b c 朝比奈正二郎 『日本産ゴキブリ類』中山書店、1991年12月10日。ISBN 4-521-00281-1。

^a b 岩槻邦男・馬渡峻輔(監修) 石川良輔(編集) 『バイオディバーシティ・シリーズ 節足動物の多様性と系統』裳華房、2008年4月5日。ISBN 978-4-7853-5829-7。

^a b c d e f g 富岡康浩 & 柴山淳 1998.

^ 田中和夫「トルキスタンゴキブリBlatta lateralis (WALKER, 1868)覚書き」、『家屋害虫』第25巻第2号、日本家屋害虫学会、2003年11月29日、 101-106頁、NAID 110007724250。

^ サツマゴキブリ、旧日置川町で初確認 生息域、紀南全体へ - AGARA紀伊民報

^ サツマゴキブリ : シロアリ駆除「シー・アイ・シー」のゴキブログ

^ 平尾素一「ゴキブリに対する問題意識調査(第5回研究発表会講演抄録)」、『ペストロジー学会誌』第5巻第1号、日本ペストロジー学会、1990年11月1日、 24-26頁、NAID 110007332116。

^a b c 安富和男 『ゴキブリのはなし』技報堂出版、1991年11月25日。ISBN 4-7655-4372-2。

^a b c d 鈴木知之 『ゴキブリだもん 美しきゴキブリの世界』幻冬舎、2005年3月31日。ISBN 4-344-80496-1。

^a b 三橋淳 『世界昆虫食大全』八坂書房、2008年11月25日。ISBN 978-4-89694-920-9。

^ 篠永哲・林晃史 『虫の味』八坂書房、2006年11月20日。ISBN 4-89694-877-7。

^a b c d e f g h i j メイ・R・ベーレンバウム(著者) 久保儀明(訳) 『ゴキブリだって愛されたい 昆虫たちの都市伝説』青土社、2010年7月10日。ISBN 978-4-7912-6554-6。

^ “ヤスデ100匹、ミミズ30匹も食べていた ゴキブリ大食いで死亡の男性”. MSN産経ニュース (2012年10月11日).2012年10月11日閲覧。


参考文献

安富和男「ゴキブリ3億年の来し方,行く末(創立20周年記念号)」、『家屋害虫』第21巻第2号、日本家屋害虫学会、2000年1月30日、 63-67頁、NAID 110007724177。


出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明示してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2012年3月)

富岡康浩、柴山淳「日本国内におけるゴキブリ類12種の分布記録」、『家屋害虫』第20巻第1号、日本家屋害虫学会、1998年6月30日、 10-16頁、NAID 110007724367。

鈴木知之 『ゴキブリだもん - 美しきゴキブリの世界』幻冬舎コミックス、2005年、ISBN 4-344-80496-1。

国際ゴキブリ駆逐協議会監修 『ごきぶり撲滅大作戦 - 役立つ! 笑える! ゴキブリ退治マニュアル』オクムラ書店、2002年、ISBN 4-86053-001-2。

青木皐 『本当に困っている人のためのゴキブリ取扱説明書 - ドクター青木式・究極の退治マニュアル』ダイヤモンド社、2002年、ISBN 4-478-86036-X。

デヴィッド・ジョージ・ゴードン 『ゴキブリ大全』 松浦俊輔訳、青土社、1999年、ISBN 4-7917-5701-7。

上田恭一郎監修、川上洋一編 『世界珍虫図鑑』人類文化社、桜桃書房発売、2001年、ISBN 4-7567-1200-2。

盛口満 『わっ、ゴキブリだ!』どうぶつ社、2005年、ISBN 4-88622-330-3。

『学生版 日本昆虫図鑑』 伊藤修四郎他監修 北隆館ISBN 4-8326-0040-0

H.E.エヴァンズ,日高敏隆訳,『虫の惑星』,(1968),早川書房


関連項目

プロトファスマ

殺虫剤(駆除剤)メーカー

金鳥

フマキラー

アース製薬

白元

ライオン

建築物衛生法- 日本の特定建築物におけるゴキブリの生息状況の調査、防除等に関する基準を定めた法律

旧ソビエト連邦諸国におけるゴキブリの減少

外部リンク

ああ、美しきゴキブリの世界!〜ゴキブリ退治物語〜

ゴキブリ駆除教本

ゴキブリ -のぞいてみよう!台所の裏- (東工大ScienceTechno)

ゴキブリ列伝 社団法人農林水産技術情報協会


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昆虫
生きている化石
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